多趣味・哲学のサロン > Fate/stay night 感想

2015年08月06日

Fate/stay night 感想

   



 シナリオ     ★★★★  

   キャラ      ★★★★★

    展開        ★★★★★


・「善と悪」を大きなテーマにし、登場人物の一筋な願いや望みがぶつかり合う。
良い悪いの尺度は個人によって違い、己の抱いた理想に揺らぎながらも貫き通す主人公が
見ていて清々しいです。
・物語の長さに対し、流れるような展開がプレイしていて飽きない。一度プレイしてみる
と最後まで見てみなきゃ落ち着かない。そのままファンディスクが気になり、Fateシリー
ズにのめり込むでしょう。







< ストーリーの展開 >
人情・理想など人間的な要素を強く主張する登場人物が多くて、哲学的な物語なのかなと
プレイ当初は思っていたのですが深い意味を追い求めるのではなく、己の根源を思い出し
ながら最後には原点に返る。というように揺らぐ心理描写が繊細に描かれています。

物語の展開は戦闘と食卓のシーンのギャップによってより速く感じ、戦闘が自分自身との
闘いでもあったりするので一見怒涛の展開に見えるシーンでも実はあまり進んでいないこ
ともある。

↓ここからネタバレ



< 戦闘・サーヴァント >

サーヴァントの持つ「宝具」がとても良い味を出していたと思います。宝具同士でも相性
があって戦闘が始まるたびにどうなるんだろうって純粋に楽しめました。サーヴァントに
よって忠義や騎士道があり、1対1で正々堂々と闘うことに拘っている英霊もいて、真面目
というか英霊たる所以が過去を知らずとも読み取れますね。

英霊エミヤの方のアーチャーは、常に冷静で正論を並べるので憎まれ役を買っていました
が聖杯戦争の戦況について最も見通していたと思う。

個人的にサーヴァントの中で特に好印象だったのはランサーです。ランサーこと
クー・フーリンは、勝負の勝ち負け以上に英霊としての誇りを大切にしていて非道な戦法
を嫌い、英霊として闘いに臨んでいました。セイバーとは違って真面目過ぎることもなく、
いざ味方になってみると気さくで良い奴感が滲み出ていましたね。真っ当な性格をしてい
る人であれば彼は誰とでも仲良くなれそうです。


< マスター >
衛宮士郎が傷ついて吐血することが多かったので見ていてこっちも辛くなってくる。いく
ら治癒が可能でも自ら傷つく行為は私には真似できん。士郎は聖杯戦争を知る前から己が
肉体を鍛錬し、魔術に関係なく運動能力をある程度備えてきたことは殊勝だと思う。人間
いざ闘いの前や第三者を意識しなければ鍛錬などしないものです。

士郎と対極の位置にいながら似ている言峰綺礼が私には完全なる悪だと思えませんでした。
聖杯(アンリマユ)の中身は悪ですが、綺礼が望むものやその動機は間違いではない。先天
的に性格がこじれていたのもそうですが、本人が悪だと思っていないのであらばそれは悪
ではない。個人の尺度を他人に押し付ける、その行為こそが悪であるはず。

善が悪を裁くことで現代社会は成立し、刑により罰し贖罪させることで本人の認識を改め
させるのが王道だと思いますか。罰せられる何人かは自分の過ちを過ちだと一生認識でき
ず刑務所で死亡するなんてもう生まれる世界を間違えたとしかいいようがない。
火刑に処せられた彼の英雄も現在だからこそ勇敢な英雄だと称えられているが、当時では
それが悪だと認識されたから当然罰したのです。
魔女狩りなど理不尽な殺戮も過去にありましたけど、その殺戮を善しとして行った人々が
悪というわけでもない。この矛盾がある限り闘争は終わらないでしょうね...

タグ:エロゲ
posted by ShinGR at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 作品レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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